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魚の達人

2015.12.11

魚の達人に聞く!!~知らんかったばい~

このコーナーでは、「長崎の魚」のお仕事に携わっている生産者など様々な方の“熱い思い”や、知っているようで意外と知らない“豆知識”をお届けします。

私たちの食卓に並ぶ新鮮な魚。漁獲された魚は、どのようにして私たちの食卓まで届くのでしょうか。 今回は、水産物の流通を担う仲卸(なかおろし)について、長崎水産物流通仲卸協同組合の理事長を務める株式会社ヤマス 渡邊英行社長にお話をうかがいました。

①社長写真

インタビュー:渡邊社長

 

 

―仲卸の仕事とは?

長崎近海で漁獲された魚は、そのほとんどが長崎魚市場(産地市場)に運ばれます。私たち仲卸は、卸売業者である長崎魚市が行う競り(せり)によって魚を競り落とし、築地などの大都市の市場(消費市場)への出荷や、市内の鮮魚店や料理店、量販店などへの販売業務を行っています。卸売業者が魚を集める集荷の役割、仲卸が各地へ魚を分ける分荷の役割を担っています。

②魚市競り(旋網物)

長崎魚市での競りの様子

※白の帽子:卸売業者(長崎魚市)

※黄の帽子:仲卸業者

 

③流通フロー

 水揚後の流通フロー図

 

 

 ―仲卸の難しいところは?

 産地市場で競り落とすための競り値は、消費市場の相場を予想して決定しています。その相場を予想するためには、どこで、どのような魚が、どれくらい水揚げされているか把握しておく必要があり、水揚げ量の変動が大きい水産物は、天候等による影響も考える必要があります。加えて、休日には量販店での消費が増える、節句の時には鯛がたくさん消費されるなど、消費の動向も把握しておかなければなりません。日々変化する様々な要因を考えながら競りに臨んでいます。

 長崎魚市での競りは午前5時に始まります。競りを担当する人は、午前3時頃には出社して、水揚げされた魚の下見を行い、どの魚をどれくらいの金額で競り落とすかを考えます。競りには他の仲卸業者もたくさん参加していますので、素早い判断力と決断力が必要となってきます。

④仲卸職員

 

 

―仲卸の仕事で最も重要なことは?

 信頼関係です。日本各地で取引を行っていますが、相手方の担当者と実際に会ったことはほとんどありません。これまでの実績と信頼によって、私たちの取引は行われています。品質には自信があっても、信頼がなければ取り扱ってくれません。やはり相手方との信頼関係は重要だと思います。

 

―競り落とす魚を選ぶ一番のポイントは?

 水産物は鮮度が命ですので、漁獲してから魚市に運ばれるまで、漁業者が魚をいかに大切に取り扱っているかが重要です。大切に取り扱われた質の高い魚は高値で仕入れ、高く売るよう努力しています。魚を選ぶ最初のポイントは、“獲った人”ですね。これも信頼関係だと思います。

⑤鮮魚①⑥鮮魚②  

 

 

―長崎には、たくさんの種類の魚が水揚げされますが、おすすめは? 

 長崎魚市に水揚げされる魚は四季折々に変化し、種類の多さは長崎の特徴だと思います。旬によって旨みは変わってきますので、旬のものを食べることをおすすめします。特にアジやサバなどの青魚はDHAやEPAなど、健康に良い成分が多く含まれており、DHAは脳を活性化させるともいわれていますので、ぜひ子どもたちにたくさん食べてほしいと思います。

 

 ―今後、取組んでみたいことはありますか?

 鮮魚については関東、関西方面でも長崎の魚がたくさん流通していますが、水産加工品の流通量はまだまだ少なく、外食産業などにも周知が不足していると思います。長崎産の鮮度が良い魚を広く普及させていきたいと思っています。

 現在、私たちの会社では、航空便を利用した産直事業を行っています。朝、長崎魚市で仕入れた魚が、その日の夕方には東京の飲食店で食べることができるようになりました。産直事業はこれから拡大を図っていく予定です。

 また、長崎で養殖されているトラフグやマグロなどについても、広くPRしながら普及させていきたいと思っています。

 そして、実現は難しいかもしれませんが、長崎で料理店を開きたいという夢を持っています。長崎には様々な種類の魚が水揚げされています。新鮮で美味しい魚を一人でも多くの方に食べてもらいたいですね。

⑦展示会鮮魚

展示商談会での鮮魚展示

 

―最後にひとことお願いします。

 私たちの会社はまもなく創業100周年を迎えます。長い歴史と実績は信頼の証だと思っています。これからも皆様に質の高い商品の提供を行っていきたいと思います。

 また、私たちは、主に長崎魚市を拠点として仕事を行っておりますが、長崎魚市はとても活気がありますし、魚市での仕事はとてもやりがいがあると思います。もちろん知識や経験が必要ですが、さほど難しい仕事ではありません。最近は仲卸業にも若い女性が増えてきました。ぜひ、若い人たちに長崎魚市での仕事に興味をもってほしいと思います。一緒に長崎魚市を、魚のまち長崎を盛り上げていきましょう!!

⑧ヤマス

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