事務局:095-820-6562 長崎市経済局水産農林部水産農林政策課
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今月の旬の魚

2017.12.01

冬が旬の魚は「寒ブリ」

冬においしい魚といえば、すぐに名前が挙がってくるのが「ブリ」です。
特に、冬に獲れる旬のブリを「寒ブリ」と呼びます。
長崎はブリ類の水揚高日本一(平成27年)!
スーパーでもよく見かける、馴染み深い魚です。

寒ブリはたっぷり脂が乗って絶品!
お刺身はもちろん、塩焼き、照り焼き、しゃぶしゃぶなどいろいろな食べ方で美味しくいただけます♪

寒ブリ

ブリは出世魚としても有名です。
モジャコ、ツバス(ワカシ)、ハマチ(イナダ)、メジロ(ワラサ)など成長とともに名前を変えていき、そしてその呼び名は地域によっても異なるのだとか。
「このあたりでは、5㎏までは“ヤズ”って呼ぶとよ」
そう教えてくれたのは、野母崎三和漁協青年部部長の平山孝文さん。気さくな笑顔が印象的です。

野母崎三和漁協の平山さん

取材に伺ったのは、11月下旬。
「今の時季はまだ頭でっかちだけど、これからどんどん太るよ。体長が伸びるというよりも、丸くなっていく感じ」とのこと。
5㎏以上ならばブリと呼べますが、旬を迎えるとだいたい10㎏くらいになるそう。
ちなみに、これまで平山さんが見た最大サイズは、なんと20㎏だとか!

長崎市の野母崎地区、三和地区は古くから漁業が盛んな町です。
周りを角力灘、天草灘、橘湾という恵まれた漁場に囲まれています。
平山さんいわく「特に橘湾がスゴイ! 餌が豊富だから色んな魚種が集まって来るよ」
野母崎三和漁協では、ブリは定置網や1本釣りで漁獲します。

「寒ブリもおいしいけど、実はブリの産卵直前に当たる春の彼岸ごろもおいしい。特別に彼岸ブリと呼んでます」
それは初耳です!
生産者ならではのコメントですね。
今でこそ食卓でもおなじみの魚ですが、築地では1㎏10万円で取引されていた時代もあるそうですよ。

おすすめの食べ方を訊くと「塩焼きでしょう。それもカマのね」と、ニヤリ。
その足で、長崎市三和町の直売所「みさき駅さんわ」を案内してくれました。

ブリの切り身が並ぶ鮮魚コーナーから瞬時にブリカマを見付け出し「この部分。ここを塩焼きにするとウマイ! なかなか市場には出回らないけどね」とにっこり。

パック詰めされたブリの切り身

みさき駅さんわは、地元野菜や加工品、パンなどがそろう人気の直売所です。
平山さんを始め、地元の漁師さんたちが獲った魚も並びます。
スーパーなどにも卸しますが、この直売所は平山さんが立ち上げから関わってきた大切な場所なのです。
「朝はここに魚が山盛りよ。とにかく鮮度が抜群! いいものが欲しかったら、はよう来んばすぐなくなるよ」と自信たっぷりに笑います。
オープンの1時間前から待っているリピーターも少なくないとか。
確かにこれは、早起きする価値がありそうです!

みさき駅さんわ

●お店のデータ
長崎市三和農水産物直売所 みさき駅さんわ
住所:長崎市布巻町88-1
電話番号:095-892-0380
営業時間:9時~17時
定休日:毎週木曜日、お盆、年始

 

 

続いて、おいしい寒ブリ料理がいただけるお店を2店舗紹介します。
まずは、県庁坂の下にひっそりとある「隠れ居坂屋 魚たつ 江戸町店」から。
居「酒」屋ではなく居「坂」屋なところに茶目っ気が覗きます。

魚たつ外観

「魚たつ」といえば、長崎では言わずと知れた魚自慢の店。それもそのはず、経営者の本業が鮮魚店なのです。
江戸町店のほかに思案橋店、五島町店があり、ユニークなのはそれぞれメニューが異なること。
各店、店長が工夫を凝らしてメニューを考案しているのです。

江戸町店は、大波止電停すぐ裏、江戸町公園の前に店を構えて8年。
魚にうるさい長崎人を多く常連客に持つ、実力派の店です。
人気は、昼も夜もいただける刺身盛り合わせ(1人前1200円、2人前2000円)。

今回紹介していただいたお料理は、期間限定の「寒ブリしゃぶしゃぶ」(1人前980円、夜のみ)。前日までに予約が必要です。

寒ブリしゃぶしゃぶ

鮮度に自信があるからこそできる、ぜいたくなしゃぶしゃぶ。
たっぷりの旬野菜と一緒に召し上がれ!
もちろん地酒も取りそろえていますよ~。
こちらのしゃぶしゃぶは、なんと1人前から注文OK!
1人でじっくり楽しみたい、ちょっとした「ごほうび飯」にいかが?

「うちは、お1人様から歓迎というスタイルなんです。実は、お品書きには明記していませんが、相談してもらえればほとんどの料理はハーフサイズにできますよ」
そう話すのは、店長の尾崎勇介さん。
居酒屋といえばみんなでワイワイ色んな料理を楽しむイメージが強いですが、こちらでは1人でも少量ずついただけるというわけです。

魚たつ尾崎さん

この店の売りの1つが、スタッフの愛想のよさ。
1人でも気軽に立ち寄れる雰囲気が、常連客の心をがっちりキャッチしています。
客層は幅広く、接待や県外人のおもてなしのほか、ランチタイムはサラリーマンやOLでにぎわいます。
お目当ては、平日限定10食の名物ランチ。お寿司15カンにアラ汁付きで700円という破格。
木曜日はレディースセット(780円)が登場します。こちらは江戸町店のみのメニューです。

席数28席のこぢんまりしたお店なので、予約で満席のことも少なくありません。事前に電話を。
カウンターのほか、座敷、個室もあります。
宴会は最大20人まで。1週間前までの予約がベターです。

魚たつ内装 魚たつカウンター

●お店のデータ
隠れ居坂屋 魚たつ 江戸町店
住所:長崎市江戸町1-8-1階
電話番号:095-823-1239
営業時間:平日11時半~14時、17時半~24時、土祝:17時~24時(いずれも23時LO)
定休日:日曜
備考:ランチタイムのみ禁煙
ホームページ:http://uotatsu-nagasaki.net/

 

 

続いては、こちらのお店をご紹介。
長崎有数の飲み屋街、浜口町にある「和み庵 壇」です。
県産食材を使った料理の数々と、地酒、国産ワインがいただける、ちょっと気の利いた居酒屋です。

和み庵外観

白いのれんをくぐれば、店主の佐藤博子さんがにこやかに迎えてくれます。
この地に店を構えて8年。近年は息子の明道さんも加わり、メニューの幅が広がりました。

さっそくお品書きを拝見!
からあげや厚焼き玉子、すりみ揚げといった居酒屋の定番メニューに加えて、パスタや担担麺、チヂミ、さらにはナシゴレンまで!
実に多国籍なラインナップですが、にぎやかしなんかではありません。
これには、ちゃんとした理由があるのです。

「もともとは和食がメインでした。今はいろいろな国籍の料理を現代風にアレンジして取り入れています。昔からいち早く西欧の食文化を取り入れてきた長崎らしいでしょう?」と2人は話します。
外国人客も少なくなく、英語のメニューも完備しています。

和み庵佐藤さん

こちらでは「長崎らしさ」をとても大切にしています。
「その土地でとれたものを、その土地で調理し、その土地の酒とともに味わう」。
食を文化として捉える明道さんの持論です。

食材は県産にこだわり、野菜は明道さん自ら諫早市まで出向いて仕入れています。魚ももちろん地魚。だから旬に合わせてメニューが変わります。
いろいろな調理法を取り入れつつも雑多な印象を受けないのは、完成度の高さゆえ。1皿1皿がストーリーを感じられる仕上がりで、見た目にこだわる女性も満足できそう。

これからの季節におすすめの寒ブリ料理を4品ご紹介。
まずは「寒鰤の薄造り 万願寺唐辛子おろし添」です。

寒鰤の薄造り

2mm程度の薄さに切られたハラミは、軽く炙られていて香ばしい!
薄くすることで脂っぽさが消えて、あっさりいただけます。
添えられているのは、ワサビではなく万願寺唐辛子をすりおろしたもの。強い刺激はなく、新鮮な植物が持つ爽やかさがすうっと鼻に抜けて、最後に少しだけピリリ。

さて、お次は。
「長崎のお酒は少し甘いでしょう。それに合うように意識して作りました」
その言葉とともに現れたのは「寒鰤の揚出 とろろかけ」と「寒鰤照煮」。

寒鰤の揚出と寒鰤照煮

どちらもご飯が恋しくなる味です。
甘辛い照煮は、ゆずの香りがふんわり。魚からダシを取っているので濃厚です。

そして最後にもう1皿。
「寒鰤のハーブロースト かぶ、春菊、ビーツのソース」です。

寒鰤のハーブロースト

たっぷり脂の乗った寒ブリは、洋風アレンジにもぴったり。
こちらはワインと一緒にぜひどうぞ。

いずれも寒ブリの季節だけの限定メニュー。
おおむね900円から1200円程度です。
希望すればコースに組み込むこともできます(前日までに要予約)。

コースは3000円(8品)から。
2時間飲み放題付きのご宴会コースは4500円からあり、単品料理は約100種の品ぞろえ。
この冬、店内が全席テーブル席になりました(写真は改装前)。最大40人まで収容できます。

和み庵個室 和み庵広間

●お店のデータ
和み庵 壇
住所:長崎市浜口町7-14
電話番号:095-843-4808
営業時間:18 時~24 時(23 時 LO)※早仕舞いする場合があります
定休日:日曜(連休を挟む場合は連休最終日)、 第一月曜日

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